エニグマ石(読み)エニグマせき

最新 地学事典 「エニグマ石」の解説

エニグマせき
エニグマ石

aenigmatite

化学組成鉱物。サフィリン上族,エニグマ石族の一種。三斜晶系,空間群,格子定数a1.0406nm,b1.0813,c0.8926,α104.93°,β96.87°,γ125.32°,単位格子中1分子含む。長柱状結晶,ときに葉片状,{双晶多い。黒色,不透明,ガラス光沢,条痕赤褐色。劈開{010}・{100}完全。硬度5.5, 比重3.85。薄片では赤褐~暗褐~褐黒色,屈折率α1.79~1.81,β1.805~1.826, γ1.87~1.90, 2V(+)27°~55°。エニグマ石族は,ほかにクリノバイト(krinovite)とウィルキンソナイト(wilkinsonite)が知られる。アルカリ火山岩中に微細な斑晶として,また方ソーダ石閃長岩などに広く産する。日本では島根県隠岐島後,愛知県北設楽郡設楽町などに産出。名称は最初化学組成に問題があり,謎を意味するギリシア語に由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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