最新 地学事典 「エリスロ鉄石」の解説
エリスロてっせき
エリスロ鉄石
erythrosiderite
化学組成K2Fe Cl5・H2Oの鉱物。直方晶系,空間群Pnma, 格子定数a1.3452nm, b0.9631, c0.7003, 単位格子中4分子含む。短冊状結晶。劈開{210}・{011}完全,比重2.372。赤または赤褐色,ガラス光沢,潮解性。薄片では赤褐~黄褐色,二軸性正,2V62°, 光分散r>v強,方位・屈折率X=a, α1.715;Y=c, β1.75;Z=b, γ1.80。クレメルス石(NH4)2FeCl5・H2Oと固溶体をなし,一般には(K, NH4)2FeCl5・H2O, 天然にはNH4がKを約半分置換したものが報告されている。イタリアのベスビオ火山の噴火口から発見され,スタスフルト岩塩層中にも産出する。ギリシア語eruthros(赤)とsideros(鉄)から命名。
執筆者:嶋崎 吉彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

