クレメルス石(読み)クレメルスせき

最新 地学事典 「クレメルス石」の解説

クレメルスせき
クレメルス石

kremersite

化学組成(NH4, K)2 Fe3Cl5・H2Oの鉱物直方晶系,空間群Pmnb, 格子定数a0.9808nm, b1.3657, c0.7028, 単位格子中4分子含む。擬八面体結晶,粉状。赤~褐赤色,ガラス光沢。劈開{210}・{011}に完全。硬度未決定,比重2.17。薄片では黄~褐赤色,屈折率α1.715, β1.75, γ1.80, 2V(+)62°。光分散rv強。潮解し,水に容易に溶ける。K>NH4のエリスロ菱鉄鉱とは固溶体を形成。イタリアのエトナ火山・ベスビオ火山の噴気孔に昇華物として産する。1983年,三宅島噴火で流れ出た溶岩上に少量産出した。名称はドイツの化学者P.Kremersに由来。

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