エリーザベト王妃国際音楽コンクール(読み)エリーザベトおうひこくさいおんがくコンクール(その他表記)Concours Musical International Reine Elisabeth

改訂新版 世界大百科事典 の解説

エリーザベト王妃国際音楽コンクール (エリーザベトおうひこくさいおんがくコンクール)
Concours Musical International Reine Elisabeth

ベルギー王アルベール1世(在位1909-34)の妃エリーザベトによって創設されたコンクール。1937年に王妃の師であったバイオリン奏者兼作曲家イザイエの名を冠したコンクールとして発足。同年はバイオリン部門,翌年ピアノ部門を行ったが,やがて第2次世界大戦のため中断。51年に王妃の名を冠したコンクールとして復活した。この年はバイオリン部門,52年ピアノ部門,53年作曲部門,54年休みと続いたローテーションが定着して72年までこの形が繰り返されたが,その後不規則となっている。受賞者には第1回第1位のL.コーガンはじめ後に名を成した人が多い。日本人で第1位となったのは,西村朗(1977,作曲部門・室内楽),藤掛広幸(同年,作曲部門・管弦楽曲),堀米ゆず子(1980,バイオリン部門)である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android