オイラーの定数（読み）オイラーのていすう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

オイラーの定数
オイラーのていすう
Euler's constant

級数 S_n＝1＋1/2＋1/3＋…＋1/n は，n が増せば発散するが c_n＝S_n－ log n は，n が限りなく大きくなるとき，極限値 c に収束する。この極限値 c がオイラーの定数で，値は，c＝0.57721566… である。この定数は，その性質がわかりにくく，また計算もしにくくて，現在小数点以下2万桁余りが計算されているが，有理数か無理数かすらもわかっていない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

オイラーの定数
おいらーのていすう

数学者L・オイラーが発見したとされる定数。次の極限値として定められる。

通常、γまたはcで表す。その値は、
　　γ=0.57721566490153286060……
この数の詳しい性質（有理数か無理数かというようなこと）はまだわかっていない。

［竹之内脩］

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