デジタル大辞泉
「オセルタミビル」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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知恵蔵
「オセルタミビル」の解説
オセルタミビル
インフルエンザの治療薬。成人用はカプセルで、小児用ドライシロップもある。インフルエンザのA型とB型に有効。ウイルスが細胞外に放出されるのに必要となる細胞表面のノイラミニダーゼを阻害することで、ウイルスが増殖するのを防ぐノイラミニダーゼ阻害薬。感染の初期(発症後48時間以内)に使うと有効とされる。日本では2001年の保険適用後、小児から高齢者まで広く使われていた。07年2月に、これを飲んだ中学生がマンションから飛び降りて死亡するなど、異常行動を起こした例が相次いで報告され、厚生労働省は同年3月、10代の未成年患者への使用を原則中止した。その後の厚労省の調査会では、タミフルと異常行動との因果関係は現時点では判定できないとされた。世界的大流行(パンデミック)を起こす新型インフルエンザにも有効と考えられ、大流行対策として日本を含めて世界各国が大量備蓄を進めている。特に大流行の初期には新型に対応したワクチンの製造が間に合わないため、タミフルによる治療や、予防的な使用が重要になってくる。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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