オトメギキョウ(読み)オトメギキョウ(その他表記)Campanula portenschlagiana; Dalmatian bellflower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オトメギキョウ」の意味・わかりやすい解説

オトメギキョウ(乙女桔梗)
オトメギキョウ
Campanula portenschlagiana; Dalmatian bellflower

キキョウ科多年草で,クロアチア共和国ダルマチア地方原産。草丈は 10~15cm。茎は多数密生し,やや長い葉柄のついた小さな丸い葉が互生する。葉縁には鋸歯がある。花は狭鐘形で,茎頂横向きにつく。花冠の長さは約 2cm。普通は紫青色であるが,まれに白花もある。カンパニュラ (ホタルブクロ) 属のなかでは,鉢花として最もよく栽培される種の1つで,ベルフラワー呼称で流通することが多い。地植えにしたり,ロックガーデンにも利用される。真夏は風通しのよい半日陰でなるべく涼しく管理し,秋に株分けをしてふやす。凍結しない程度で越冬する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オトメギキョウ」の意味・わかりやすい解説

オトメギキョウ
おとめぎきょう

カンパニュラ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオトメギキョウの言及

【カンパニュラ】より

…この属の植物はきれいな花をつける草本が多く,ロックガーデン,花壇,切花用などに栽植される。日本では,南ヨーロッパ原産の小型でかわいらしい青紫花を群開するオトメギキョウC.portenschlagiana Roem.et Schult.,茎が高く直立し広鐘形の花をつけ切花に用いるヨーロッパ産のモモノハギキョウC.persicifolia L.,C.carpatica Jacq.,ヤツシロソウC.glomerata L.,C.isophylla Morettiなどが栽培される。 フウリンソウは花壇,切花として,オトメギキョウは鉢物,花壇の縁どりなどに使われる。…

※「オトメギキョウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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