オモクロム(その他表記)ommochrome

改訂新版 世界大百科事典 「オモクロム」の意味・わかりやすい解説

オモクロム
ommochrome

L-トリプトファンからキヌレニン,3-ヒドロキシキヌレニンを経て生成する昆虫の眼色素キサントマチンxanthommatineに代表されるトリプトファン由来の色素化合物の総称。この名称は,最も顕著にこの物質が存在している個眼ommatidiumにちなんでいる。個眼は節足動物の複眼にある個々の小眼で,オモクロムはその角膜の後面にある光受容の単位に含まれる。キサントマチンはフェノキサゾン誘導体で,このほかにオマチンD(キサントマチンの硫酸塩)やロドマチンという化合物も知られる。クラゲ,昆虫類,甲殻類,頭足類などの眼,皮膚,翅などに存在するが,とくに眼では遮へい色素として入射光の調節に関与するといわれている。


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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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