オートザルプ県(読み)オートザルプ(その他表記)Hautes-Alpes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オートザルプ県」の意味・わかりやすい解説

オートザルプ〔県〕
オートザルプ
Hautes-Alpes

フランス南東部,プロバンスアルプコートダジュール地域 (レジオン) の県。ドーフィネ地方の山岳部とプロバンス地方の一部から構成される。県都ガープ。フランス・アルプスの南北両支脈の接合地点にあたり,地形は複雑で急峻。北部はデュランス川上流域で,中心の町はブリアンソン。硬い岩石は氷河地形を保存し,3000m級の山々がそびえ,峠も高い。主産業は牧畜で,水力発電所が多く,重要な観光地帯,ウィンタースポーツの一中心地でもある。デュランス川左岸ケラス地方も高地牧場が多い。この下流域がアンブラン地方で,谷底にのみ農業活動がみられる。デュランス川の水量調節を主目的としたセールポンソンの大ダムがある。さらに下流はガープを中心とする地区で,イゼール川の谷との連絡路がその支流ドラック川に沿って同地方を横切り,果樹栽培やウシの飼育など,上流域より豊かな農村地帯である。県南部のボシェーヌ地方は 2000m以下となり,ウシの飼育のほかにマルセイユ地区向けの野菜,果物の栽培が行われる。面積 5549km2。人口 11万 3300 (1990) 。

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