ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーランド諸島問題」の意味・わかりやすい解説 オーランド諸島問題オーランドしょとうもんだい 第1次世界大戦直後にスウェーデンとフィンランドの間に発生した国際紛争。オーランド (スウェーデン語。フィンランド語はアフベナンマー) 諸島は,クリミア戦争後のパリ講和条約でロシアが同諸島の非武装化を約するなど,19世紀から国際政治の重要な対象であった。 1917年にフィンランドがロシアから独立したため,スウェーデン系住民が住む同諸島の領有権がスウェーデンとフィンランドの間であらためて問題となった。パリ講和会議は同諸島をフィンランド領と認めたが,スウェーデンが国際連盟に提訴,調査の末,フィンランド側が同諸島を自治地域とすることでスウェーデンは了承した。同諸島は,21年国際条約により非武装化された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by