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お薬手帳 おくすりてちょう

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知恵蔵miniの解説

お薬手帳

医療機関で処方された薬の名称や量などを記録し、服用履歴を管理するための手帳。薬局や医療機関にて無料で配布されている。薬局が発行する薬剤名の印字されたシールを貼ったり、薬剤師や患者自身が薬の服用法や副作用歴、アレルギーの有無などを記入したりできる。患者が手帳を持参することにより、副作用のある薬や飲み合わせの悪い薬の確認ができるとして、1990年代に一部の医療機関や薬局で手帳の発行が開始された。2000年度には手帳への情報記載によって、薬局が薬剤服用歴管理指導料の一部として報酬を得られるようになり、12年度からは同報酬の請求に手帳への情報記載が必須になったことから、手帳を導入する薬局が増加した。しかし、手帳を持っていない患者や有効活用していない患者も多いとして、14年度からは手帳を必要としない患者の薬剤服用歴管理指導料が引き下げられ、患者の医療費の自己負担額が安くなった。これにより手帳を断る患者が増えたため、薬局は手帳の意義と活用法の説明強化に努めている。

(2014-6-10)

お薬手帳

医療機関で処方された薬の情報・服用履歴・アレルギーの有無などを記録・管理するための手の平サイズ(A6判)の手帳。2000年に厚生労働省が導入し、薬局で無料配布されている。同年の診療報酬改定により、手帳に服用履歴を記載する際に料金が発生するようになり、手帳を使用した場合の管理指導料が410円となった。使用しない場合の管理指導料は340円で、手帳を使用しない方が安くなるため、厚労相は16年度より診療報酬を改定。同年4月以降は、「薬局の利用が2回目以降で、6か月以内に同じ薬局で調剤を受けている場合」などの条件を満たせば、手帳を使用した方が、使用しない場合と比べ管理指導料が120円(3割負担で40円)安くなる。

(2016-4-1)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
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知恵蔵2015の解説

お薬手帳

処方された薬の名前や量などを記録するA6版の手帳。薬剤師が薬についての情報を記載するか、または情報が印字されたシールを貼付するページのほか、患者自身がアレルギー歴や副作用歴、常用しているサプリメントなどを記入する欄もある。これによって1人の患者が複数の医療機関にかかっている場合でも、薬の服用履歴が確認しやすくなり、同じ薬の重複処方や、飲み合わせの悪い薬の同時処方がされていないか、過去にアレルギーや強い副作用を起こした薬が処方されていないか、といったことがチェックできる。厚生労働省は、お薬手帳を有効に活用すれば、処方の重複や服薬による健康被害を減らして医療費削減につながるとし、2000年4月から薬局が手帳を用いて患者に薬の情報提供をした際に診療報酬を付けるようになった。
診療報酬は当初、薬剤情報提供料として処方箋受付1回につき150円(患者の自己負担3割りの場合50円。以下カッコ内は3割負担の金額)であったが、12年の改定で後発医薬品の情報提供や残薬の確認といった算定要件が加わり薬剤服用歴管理指導料として処方箋受付1回につき410円(約120円)となった。14年度の改定では、お薬手帳ありの場合が410円(約120円)、手帳なしの場合は340円(約100円)と変遷してきていた。
14年度の改定で、手帳なしのほうが患者負担額が約20円安くなったため、お薬手帳を断る患者が出てきたり、算定要件を満たすために薬局が仮の手帳にシールを貼付したりといった事態が生じた。このままでは手帳の意義が失われてしまうこと、また「かかりつけ薬局」を推進する意味もあって16年の改定では一転、お薬手帳なしの場合のほうが高く設定された。16年4月現在の診療報酬は、6カ月以内にお薬手帳を持ってかかりつけ薬局で処方してもらった場合が処方箋受付1回につき380円(約110円)、初めての患者かまたはお薬手帳のない患者は処方箋受付1回につき500円(150円)となっている。
なお、16年の改定から、携帯電話タブレットなどを使った電子版お薬手帳に対応した場合でも診療報酬が付くことになった。

(石川れい子 ライター/2016年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

お薬手帳

一部の病院などで始まった取り組みが全国的に広がり、2000年に厚生労働省が診療報酬制度に組み入れた。複数の病院にかかることが珍しくない日本特有の事情が、複数の病院で処方された薬の情報を一括管理できる手帳が必要になった背景にある。12年4月の診療報酬改定から、手帳を使わない人にも1回の投薬ごとに一律410円が加算されている(一般の人の自己負担は3割)。

(2013-05-02 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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