普及版 字通 の解説
16画
[字訓] けがれる・にごる・おおい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(歳)(さい)。に・(かい)の声があり、また・穢(わい)の声がある。〔説文〕十一上に「礙(さまた)げられたるれなり」(段注本)とし、〔詩、衛風、碩人〕「罟(あみ)(今本はに作る)を施すこと(くわつくわつ)たり」の句を引き、は罟のために水が停滞する意とする。また汚穢の意となる。別に外族の名。〔後漢書、東夷伝〕に(わい)の族の記述がある。
[訓義]
1. けがれる、にごる。
2. おおい、水がおおい、ながれる。
3. れが滞る、水の音。
4. 東夷のの族名。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 佐女久(さめく)、、保女久(ほめく) 〔名義抄〕 同じ。 サカシ・ソソク 〔字鏡集〕 サカリスグ・ミヅノコヱ・ササク・オホシ・サカシ・オホキミヅ・ソソク
[語系]
・・・穢iuatは同声。は水の音、は鳥の羽の音。汚・a、oe、oaも声に通ずるところがあり、汚穢の意がある。
[熟語]
▶・貉▶・貊▶
[下接語]
汚・汪・濁・湛・沛・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報