デジタル大辞泉
「汚穢」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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お‐わいヲ‥【汚穢】
- 〘 名詞 〙
- ① けがれ、よごれていること。また、そのもの。おあい。おかい。
- [初出の実例]「水雪のいさぎよきも止って、うごかざる時は汚穢をなせり」(出典:俳諧・末若葉(1697)下)
- [その他の文献]〔史記‐秦始皇本紀〕
- ② ( ━する ) けがすこと。よごすこと。
- [初出の実例]「飲食男女の慾を以て、その身を汚穢せず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
- ③ 糞尿(ふんにょう)。おあい。
- [初出の実例]「菜の花見〈略〉春風そよそよと、時たまオワイの香もゆかしいものだ」(出典:漫談集(1929)花の噂〈大辻司郎〉)
お‐かいヲクヮイ【汚穢】
- 〘 名詞 〙 =おわい(汚穢)
- [初出の実例]「又頭に帽を載だき只上表(うはべ)のみこれ飾りて、汚穢(ヲクヮイ)極まる社会(なかま)をも、我よく之を明らめたり」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉八)
お‐えヲヱ【汚穢】
- 〘 名詞 〙 けがらわしいこと。穢の禁忌に抵触すること。また、きたないもの。わえ。〔書言字考節用集(1717)〕
- [初出の実例]「上部(うはべ)から視れば如何にもキラキラとして美麗であるが下には種々の汚穢(ヲヱ)を隠くし」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中一)
お‐あいヲ‥【汚穢】
- 〘 名詞 〙 ( 「あい」は「穢」の慣用音 ) =おわい(汚穢)
- [初出の実例]「泥や小石やおあいを運ぶにさへギャソリンの臭い煙を景気よく後に残して走ってゐるが」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉乃木大将の忠魂)
わ‐え‥ヱ【汚穢】
- 〘 名詞 〙 きたないこと。けがれていること。また、そのもの。おえ。
- [初出の実例]「賀茂吉田社四至内不浄汚穢之由有」(出典:権記‐長保三年(1001)六月二〇日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「汚穢」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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汚穢
おえ
pollution
不浄性,穢 (けが) れのこと。一般的には死にまつわる人や場所,女性の経血,排せつ物に関するものなど社会宗教的脈絡における穢れを連想させる。しかし穢れそのものは実体というよりも関係概念である。既に出来上がっている体系に対して異質で奇異とみなされているもの,また,体系化を拒否するものが穢れとして生起してくる。それゆえそれぞれの文化において何が穢れたものとなるかは一定ではない。たとえば,庭に土や砂があるのは自然だが,寝室のベッドに入り込んでいると土や砂は汚いものとされる。土や砂それ自体が汚く穢れているのではなく,外に在るはずのものが内部に入り込むことによって生じている,通常のカテゴリーの混乱が穢れの原点である。それゆえ境界性を持つものは穢れの対象となりやすいし,広い意味でのタブー (禁忌) と考えてよい。しかしタブー一般は必ずしも不浄性と結び付かず,逆に王のように神聖なものとして表象されることもある。穢れは当該文化の不浄性と結び付き,文化的に否定的な実体として表象される点が特徴的である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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