かかるところに

精選版 日本国語大辞典 「かかるところに」の意味・読み・例文・類語

かかる‐ところ‐に

  1. 〘 連語 〙 ( 「かくあるところに」の変化したもの )
  2. こういうところに。このような場所に。
    1. [初出の実例]「はるかに霞みわたりて〈略〉絵にいとよくも似たるかな。かかる所に住む人、心に思ひのこすことはあらじかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
  3. ( 接続詞のように用いて ) こうしていると。このようなときに。
    1. [初出の実例]「しかる間信西が権勢いよいよ重うして、飛鳥もおち草木も靡く程也。かかる所に信頼・信西二人が中にいかなる天魔が入替りけん」(出典:陽明文庫本平治(1220頃か)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android