カバレッタ(その他表記)cabaletta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバレッタ」の意味・わかりやすい解説

カバレッタ
cabaletta

音楽用語本来は,いきいきとした一様なリズムと,反復される部分をもつ短いアリアをさしたが,のちに幕切れのアリアなどの最後のはなやかな部分をさすようになった。後者の例は,ベルディに多い。

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世界大百科事典(旧版)内のカバレッタの言及

【アリア】より

…19世紀に入ると,ワーグナーのように,ドラマの自然な流れを損なうとの立場からアリアを排撃する者も現れたが,イタリア風のオペラでは引き続きアリアが重要な役割を占め,アリアなしの名場面は考えることができない。ベルディの作品では,1曲のアリアは,カバティーナとよばれる抒情的な部分と,カバレッタとよばれる劇的に高潮した部分とから成ることが多い。20世紀の作品では,一般に音楽とドラマが密着し,音楽的表現が多元的となったのに伴って,アリアは以前ほど顕著な役割を占めていない。…

※「カバレッタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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