ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カフゼー遺跡」の意味・わかりやすい解説 カフゼー遺跡カフゼーいせきQafzeh イスラエルのナザレ近くにある洞窟遺跡。中期旧石器時代のルバロア=ムスティエ文化の遺物を伴って多数の新人類の人骨化石が発見されている。約9万年前と推定されている層位で出土した人骨は,現代型ホモ・サピエンスとしてはユーラシア最古の資料として注目された。これらを研究したフランスの人類学者 B.バンデルメルシュは,西ヨーロッパのクロマニヨン人がネアンデルタール人に由来したのではなく,カフゼー人に代表される西アジアの古い新人類の子孫であると主張している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by