ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムスティエ文化」の意味・わかりやすい解説
ムスティエ文化
ムスティエぶんか
Mousterian culture
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西ヨーロッパを中心にみられる中期旧石器文化。中期旧石器時代には類似の様相をみせる文化が、広義の環地中海地域にはみられる。北アフリカおよび西アジアのルバロワゾ・ムスティエ文化、中央および東ヨーロッパの東ムスティエ文化である。これらはいずれも剥片(はくへん)につくられた尖頭(せんとう)器(ポイント)、横形削器(ラクロワール、サイド・スクレーパー)が特徴的な文化であり、類似したものである。ルバロワ技法の有無、特徴とする石器の形態、比率などによって、いくつかのグループに分けられる。標準遺跡はフランス南部の「先史時代の主都」ともよばれるレゼジー・ド・タヤック近郊にある同名の岩陰。この遺跡は19世紀に発掘調査が行われている。この文化はネアンデルタール人が残したものと考えられている。各地でそれぞれの地域なりに後期旧石器文化に移行することが確認されつつある。
[藤本 強]
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