からころ

精選版 日本国語大辞典 「からころ」の意味・読み・例文・類語

から‐ころ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
下駄の音など堅い物が他の物に触れて発する軽い音を表わす語。からんころん。
※虎明本狂言・打たる舞(室町末‐近世初)「ゑかひたるかっこを、こしにちゃんとかっ付、山ぶきのばちをもって、からころからころ、しけけんに、からころからころと、たっつゐつも打たりな」
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉三「見おろす町にからころと駒下駄の音さして行かふ」
② 蛙の鳴く声を表わす語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「からころ」の意味・読み・例文・類語

から‐ころ

[副]下駄などで歩くときに生じる、乾いた軽い音を表す語。「からころと下駄の音をさせる」

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