駒下駄(読み)コマゲタ

百科事典マイペディアの解説

駒下駄【こまげた】

17世紀後期,貞享のころにできた下駄で,台も歯も1枚の板からくりぬいて作ったもの。歯は低い。(馬)のひづめの形に似ているのでこの名がある。
→関連項目下駄

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大辞林 第三版の解説

こまげた【駒下駄】

一つの材から台と歯をくりぬいて仕立てた下駄。もとは馬の爪形であった。男女ともに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

駒下駄
こまげた

下駄の一種。差歯(さしば)下駄ではなく、くりぬき下駄をいう。材料は手近にある杉、朴(ほお)、山桐(やまぎり)などで、自家製品が多かったが、のち商品化して軽い桐を用いた。鼻緒の臍(ほぞ)位置は関東では後歯の前、関西では後歯の後ろにあける。当初の下駄は馬下駄とよんだが、17世紀後半から駒下駄というようになった。江戸時代中期から末期にかけて、ぽっくり、芝翫(しかん)下駄、堂島下駄、羽根虫、引付(ひきつけ)、中折(なかおり)などの種類ができた。駒下駄に差歯をしたものを日和(ひより)下駄と称し、江戸下町の女性の間に人気があった。[遠藤 武]

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精選版 日本国語大辞典の解説

こま‐げた【駒下駄】

〘名〙
① 履物の一種。台、歯ともに一つの木材から刳(く)ってつくったもの。もと、その刳り方が駒爪形であったところからいう。桐、杉などでつくられ、台に畳をつけたものや、木地を塗ったものなどがある。下駄。
※浄瑠璃・根元曾我(1698頃)二「姫君はこづまかいとり、こまげたに、雪ふみわけてはしり出」
② 「こまげたむすび(駒下駄結)」の略。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕

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世界大百科事典内の駒下駄の言及

【下駄】より

…古墳出土の六つ穴の石下駄(副葬品)も同様にはいたものである。 下駄は連歯と差歯に分けられ,連歯のうち二つ歯を駒下駄(関西で真(まさ)下駄)といい,おいらんの道中にはくものは三つ歯下駄という。台裏をくり抜いたものはぽっくり(こっぽり)下駄で,これの低いものを舟底下駄という。…

※「駒下駄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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