カリックスアレーン

化学辞典 第2版 「カリックスアレーン」の解説

カリックスアレーン
カリックスアレーン
calixarene

複数個のフェノール単位の2,6位をメチレン基で連結した環状オリゴマー.形がギリシア聖杯(calix)に似ている芳香族化合物(arene)であることから命名されている.塩基性触媒存在下でのフェノール誘導体とホルムアルデヒドとの縮合反応により合成され,条件を制御することにより,n = 4,6,8のn量体(カリックス[n]アレーン)が選択的に得られる.種々のイオン,有機分子,さらにはフラーレンなどを包接し,分子認識センサー,非線形光学材料など,機能性材料の基本ユニットとして期待されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android