環状オリゴマー(読み)カンジョウオリゴマー

化学辞典 第2版 「環状オリゴマー」の解説

環状オリゴマー
カンジョウオリゴマー
cyclic oligomer

環状オリゴマーのこと.構造上鎖状オリゴマーと区別して用いられる.環状オリゴマーは,分子内カップリングを伴うオリゴメリ化反応により生成する.ブタジエンのNi(acac)2-Al(C2H5)3-P(C6H5)3系触媒による環化二量化,Ni(acac)2-Al(C2H5)3系触媒による環化三量化などがその代表である.W,Mo,Reなどの化合物を触媒とするオレフィンメタセシス反応によっても,環状オリゴマーが製造できる.1,9-シクロオクテンの二量化による1,9-シクロヘキサデカジエンの合成などがその代表である.また,ポリエチレンオキシド鎖の環状オリゴマーは,クラウンエーテルとして知られている.クラウンエーテルと陽イオン(とくにアルカリ金属イオン)との錯体の安定性は,環とイオンの大きさのバランスに依存する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む