カリュドンの猪狩(読み)カリュドンのいのししがり(その他表記)hunting of the Calydonian Boar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリュドンの猪狩」の意味・わかりやすい解説

カリュドンの猪狩
カリュドンのいのししがり
hunting of the Calydonian Boar

ギリシア神話中の物語。カリュドンの王オイネウスが,ある年,アルテミス女神に捧げ物を怠ったことから,怒った女神は恐ろしい大いのししを送って国中を荒させた。オイネウスはこのいのししを倒すために狩りを催し,ギリシア神話の古い世代に属するほとんどの英雄たちが参加した。いのししは,唯一の女性参加者アタランテの矢で最初の傷を負い,ついにはオイネウスの子メレアグロスによって仕留められた。メレアグロスは獲物の皮と頭をアタランテに贈ったが,叔父たちがこれを奪おうとしたので彼らを殺してしまった。このことがやがて母の怒りによって彼自身が殺される原因になったとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む