最新 地学事典 「カルダー柘榴石」の解説
カルダーざくろいし
カルダー柘榴石
calderite
化学組成(Mn2+, Ca)3(Fe3+, Al)2(SiO4)3。ざくろ石上族,ざくろ石族の鉱物。立方晶系,空間群Ia3d,格子定数a1.1819nm,単位格子中8分子含む。微細な粒状結晶。暗黄~赤色,半透明。劈開なし。硬度7,比重4.1。屈折率n1.875〜1.934,光学的等方性。端成分Mn32+Fe23+(SiO4)3が50%を超えるものに使用。天然の産出はきわめてまれ,カナダ,Labrador地方に発達する変成岩(Wabush iron formation)中に赤鉄鉱・ばら輝石・クトナホラ石・石英に伴う(カルダーざくろ石成分61.5〜72.8%で,残りは灰鉄ざくろ石成分)。鉄-マンガンに富む石英片岩中のざくろ石にはカルダーざくろ石成分を多少含むが,50%を超えるものはほとんどない。
執筆者:松原 聰
参照項目:石榴石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

