カン・おとしあな・おちいる

普及版 字通 の解説


8画

[字音] カン
[字訓] おとしあな・おちいる

[説文解字]
[金文]

[字形] 象形
人が土あなに陥る象。〔説文〕七上に「小さき(おとしあな)なり。人の臼上に在るに從ふ」という。字は臼に従うものでなく、金文字形は逆茂木(さかもぎ)をうった陥穽(かんせい)の形。そこに人が陥る意で、陷(陥)の初文。陷は聖所にそのような陥穽を設ける意である。

[訓義]
1. おとしあな、おとしあなにおちいる。
2. おとしいれる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 アナ・クラフ

[声系]
〔説文〕に声として啗・・陷・閻など十二字を収める。おおむね陥没の意をもつ字である。

[語系]
・陷heam、坎・khamは声義近く、土中に陥ることをいう。その大なるものは壑xak、谷kokという。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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