オーストラリア特産の単子葉植物でヘモドラ科 Haemodoraceaeに属し,広い意味でのヒガンバナ科に入れられることもある。同属の植物は約 10種があり,いずれもウェスタンオーストラリア州の西南部に局限された分布をもつ。長い線形の葉を叢生し,長い花茎を出して色の鮮かな管状の花を穂状につける。代表的な種としてはウェスタンオーストラリアの州花とされる A. manglesii; red and green kangaroo-pawをはじめ,エメラルドグリーンの鮮かな花をつける A. viridis; green kangaroo-pawや背丈の低い A. humilis; catspawなどがあり,オーストラリアでは観賞用にも植えられている。