普及版 字通 の解説
10画
(異体字)
6画
[字訓] やけん・ひとや
[説文解字]
[字形] 形声
声符は干(かん)。〔説文〕九下に「胡地の野狗なり」とし、重文としてをあげ、また〔詩、小雅、小宛〕の「に宜しく獄に宜し」の句を引く。いまその字を岸に作り、〔韓詩〕にはに作る。〔周礼、夏官、射人注〕にはに作る。獄の字はともに犬に従い、おそらくその建物を建てる際の修祓に、犬牲を用いたのであろう。
[訓義]
1. いぬ、野犬。
2. ひとや。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 コマイヌ
[語系]
・岸ngan、干kan、xan、巖(巌)ngeam、ngakは声が近い。獄舎をそのような巌のところに設けたのであろう。
[熟語]
侯▶
[下接語]
獄・青・・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報