カン・ガン・やけん・ひとや

普及版 字通 の解説


10画

(異体字)
6画

[字音] カン・ガン
[字訓] やけん・ひとや

[説文解字]

[字形] 形声
声符は干(かん)。〔説文〕九下に「胡地の野狗なり」とし、重文としてをあげ、また〔詩、小雅、小宛〕の「に宜しく獄に宜し」の句を引く。いまその字を岸に作り、〔韓詩〕にはに作る。〔周礼、夏官、射人注〕にはに作る。獄の字はともに犬に従い、おそらくその建物を建てる際の修祓に、犬牲を用いたのであろう。

[訓義]
1. いぬ、野犬
2. ひとや。

[古辞書の訓]
名義抄 コマイヌ

[語系]
・岸ngan、干kan、xan、巖(巌)ngeam、ngakは声が近い。獄舎をそのような巌のところに設けたのであろう。

[熟語]

[下接語]
・青

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android