大学事典 「カールトン・カレッジ」の解説
カールトン・カレッジ[アメリカ]
北米大陸のほぼ中央,ミネソタ州のノースフィールドに所在する1866年設立のアメリカの代表的なリベラルアーツ・カレッジ。1871年に5万ドルを寄付し財政基盤を築いた東部のウィリアム・カールトンの名を校名とする。20世紀前半に全米水準のカレッジに成長し,現在では西部のリード,東部のスワスモアとならび,卒業生が研究大学で博士号を取得する割合が文系でも理系でも全米の大学中で5位に入る,高度でバランスの取れた教育を実施している(理系のトップはカリフォルニア工科大学)。カールトンは1920年代から中国へ,49年からは日本へ学生の代表を英語訓練要員として派遣した実績をもち,海外で1学期以上学ぶ学生の割合は同学年中の七十数%に上り,現在全米トップである。卒業生には『有閑階級の理論』で世界的に著名な社会科学者ソースタイン・ヴェブレンがいる。2016年の学生数1995。
著者: 立川明
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報