…金銭の貸借は古くから行われていたから金利生活者の存在もそれとともに古いが,18世紀以来,貸幣経済が広がり深まるとともに産業(=勤勉=インダストリー)が発展し,工業・商業中心の経済観が支配的となるなかで,年金,地代,配当,公債利子などの収入で暮らす金利生活者は寄生的・退嬰的イメージをもつにいたった。 金利生活者は〈働かずに食べていける〉人々だともいわれ,その生活ぶりは典型的にはベブレンのいう〈有閑階級〉である(《有閑階級の理論》1899)。すなわち無為,怠惰,有閑の印象を与える一方では,消費生活は奢侈(しやし),浪費的であり,金銭的活動においては計算高く,抜け目なく,詐術的でさえある。…
※「有閑階級」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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