山川 世界史小辞典 改訂新版 「カーンヴァ朝」の解説
カーンヴァ朝(カーンヴァちょう)
Kāṇva
前68~前23頃
古代インド,マガダ国の王朝。シュンガ朝の大臣ヴァスデーヴァが主君を殺害し,王位を簒奪して創始した。その支配領域はシュンガ朝よりさらに縮小し,ガンジス川中流域に限られていた。プラーナ文献によれば,その治世はヴァスデーヴァ,ブーミミトラ,ナーラーヤナ,スシャルマンの4代45年にわたったとされるが,この記述のほかにはブーミミトラのものとされる貨幣が知られるのみで,史実については不明な点が多い。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報