がの

精選版 日本国語大辞典 「がの」の意味・読み・例文・類語

が‐の

  1. ( 格助詞「が」に名詞的用法の「の」が付いたもの ) 主として近世に見られる。
  2. (イ) 「…のもの」の意を表わす。
    1. [初出の実例]「やらおうら山しや、身どもがのは、これよりつっとかみで御ざる」(出典:虎明本狂言・餠酒(室町末‐近世初))
  3. (ロ) 数詞をうけ、「…に相当するもの」の意を表わす。「がもの」「がところ」ともいう。用法としては(イ)と同じ。
    1. [初出の実例]「下男目を覚し、何程がのと云、六借(むつかし)ながら壱文がのと云」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 何程 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android