日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガロワ」の意味・わかりやすい解説
ガロワ
がろわ
Pierre Gallois
(1911―2010)
フランスの軍人、軍事評論家。イタリアのトリノに生まれる。パリ大学法学部、ついでベルサイユ空軍士官学校に学んだ。1957年に空軍准将として退役するが、その間の1954~1957年、ノースタッドNATO(ナトー)軍最高司令官の下で戦略立案に参画した。フランスにおける核抑止戦力理論の専門家として知られ、退役後著した諸著作において、フランスの独自の核戦略の重要性を説き、軍事思想の面からドゴールの自主独立外交路線を支えた。著書『核時代の戦略』(1960)、『平和のパラドックス』(1968)、『軍隊よさらば』(1976)など。
[平瀬徹也]
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