がんがり(読み)ガンガリ

デジタル大辞泉 「がんがり」の意味・読み・例文・類語

がん‐がり

[副]
すきまがあるさま。
「―としたわらきも」〈浄・行平磯馴松
薄明るいさま。ほのぼの。
「夜ははや―と明けにけり」〈仮・東海道名所記・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「がんがり」の意味・読み・例文・類語

がん‐がり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 物の隙間のあるさま、あいているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「口をがんがりがんがり・にくみやった兄に七分の遺言状」(出典:雑俳・すがたなぞ(1703))
  3. うす明るいさま、また、ほのぼのと空が明るくなるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「夜ははやがんがりと明にけり」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六)
  4. ものがはっきりみえるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「がんがりとはねまでみゆる月夜哉〈一正〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)

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