改訂新版 世界大百科事典 「ガンダキ川」の意味・わかりやすい解説
ガンダキ[川]
Gandak
ネパール中部からインドのビハール州北部を流れる,ガンガー(ガンジス)川の大支流。ネパールとチベットの国境を源とし,高峻なヒマラヤ山脈に深い峡谷をつくって流れる,マルシャンディ,ブリ・ガンダキ,トリスリ・ガンダキの3川と,カリ・ガンダキ川が合して,さらにマハーバーラト山脈を横切る。ネパールではナラヤニNarayani川ともいう。ネパールからインドに出て,ウッタル・プラデーシュとビハール州境を流れ,パトナの北岸でガンガー川に合流する。河川延長は,カリ・ガンダキ川を含めて676km,河道傾斜は上流部で1/3500,ガンガー川との合流点付近で1/8000,年平均流量は合流点付近で910m3/sという。
執筆者:高山 龍三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報