ガーパイク(読み)がーぱいく(その他表記)garpike

翻訳|garpike

デジタル大辞泉 「ガーパイク」の意味・読み・例文・類語

ガーパイク(garpike)

北米キューバに分布するガーパイク科の淡水魚。口が細長く、強大な針状の歯をもち、魚や小形の動物を食べる。釣りの対象魚。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガーパイク」の意味・わかりやすい解説

ガーパイク
がーぱいく
garpike

硬骨魚綱に属する鱗骨目ガーパイク科Lepisosteidaeの淡水魚の総称。東部アメリカ、中部アメリカ、キューバなどの淡水系に分布する。1属7種で、化石種は北アメリカ、ヨーロッパ、インドなどから産出する。おもに浅くて水草の繁った淡水域にすむが、カリブ海周辺のものはときには汽水域にもすむ。全長50センチメートル程度のものから、最大種は熱帯性のアリゲーターガーLepisosteus spatulaで、全長3メートルになる。口は細長く、歯は強大な針状である。体は延長し菱(ひし)形の硬鱗(こうりん)で覆われる。うきぶくろは単一形で不完全に左右2室に分かれ、肺の形態を備え、ある程度空気呼吸をする。脊椎(せきつい)骨は完全に硬骨化し、椎体は後部内方にくぼむ。19世紀中ごろ中国大陸から報告された絵だけのガーパイクはいまだに謎(なぞ)である。

[中坊徹次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガーパイク」の意味・わかりやすい解説

ガーパイク

「ガー科」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のガーパイクの言及

【鱗骨魚】より

…鱗骨目鱗骨魚科Lepisosteidaeの淡水魚の総称。ガーパイクともいう。同類は新生代第三紀以後の化石種として知られているが,現生種としてはすべてこの科に属し,北アメリカおよび中央アメリカの川にすむ4種ほどがあるにすぎない。…

※「ガーパイク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android