キサガイ(読み)きさがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キサガイ」の意味・わかりやすい解説

キサガイ
きさがい / 象貝
[学] Cardilia semisulcata

軟体動物門二枚貝綱キサガイ科の二枚貝。西太平洋の浅海にすみ、日本では太平洋側は房総半島、日本海側は能登(のと)半島まで分布するが、むしろまれな種といえる。殻長20ミリメートル、殻高28ミリメートル、殻幅25ミリメートル。前後からみるとハート形をなしており、前域は滑らかであるが、後半には細い放射肋(ろく)がある。形が変わっているので収集家に喜ばれる。古語蚶貝(きさがい)は本種のことではなく、アカガイScapharca broughtoniiをさす。

[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android