キザプ火山(読み)きざぷかざん(その他表記)Volcan de Quizapú

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キザプ火山」の意味・わかりやすい解説

キザプ火山
きざぷかざん
Volcan de Quizapú

南アメリカ、チリ中部にある安山岩質の成層火山アズル火山(3810メートル)の北側山麓(さんろく)に生じた寄生火山。標高3050メートル。有史以後のアズル火山の噴火はキザプに限られ、古くは1846年から、近くは1967年など、十数回爆発した。1932年の大噴火では、噴煙の高さが約1万5000メートルに達し、南アメリカ南部をはじめ、南アフリカニュージーランドまで降灰した。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android