キツネとブドウ(読み)きつねとぶどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キツネとブドウ」の意味・わかりやすい解説

キツネとブドウ
きつねとぶどう

イソップ寓話(ぐうわ)の一つ。おなかのすいたキツネが、ブドウ棚からブドウの房が下がっているのを見て、なんとかしてとりたいと思うが、どうしても届かない。キツネはついにあきらめて向こうへ行ってしまうが、失望を隠しながらこういう。「あれはまだ熟れてはいないんだ」。自分に力がなくてうまくいかないと周りの事情のせいにする人たちもいるものだ、という教訓がついている。

[小澤俊夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android