普及版 字通 「キツ・わかつ」の読み・字形・画数・意味
6画
[字訓] わかつ
[説文解字]
[字形] 会意
月+(八)。肉を両分する形。〔説文〕四下に「振なり」とし、〔段注〕に「振(しんきつ)」にして「振動布寫(ふしや)」の意とする。〔説文〕に字を(はつ)声とするが、声も合わず、字は分肉の意とみるべきである。〔六書故〕に引く〔唐本説文〕に「なり」とあり、は軍を発するとき、軍社に祭った肉を頒かつことをいう。その肉をと称するのであろう。徐の〔段注箋〕にの古字であろうという。
[訓義]
1. わかつ、肉を分かつ。
2. うごく。
3. と通じ、ひびき。
[声系]
〔説文〕に声として・の二字を収め、字は〔新附〕八上に収める。はいまに作り、〔説文〕八上に「動作すること切切たり」とあり、とその声義が近い。すべて「」の義を以て解すべき字のように思われる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報