キプシギス族(読み)キプシギスぞく(英語表記)Kipsigis; Kipsikis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キプシギス族」の意味・わかりやすい解説

キプシギス族
キプシギスぞく
Kipsigis; Kipsikis

ケニア南西部に住む一民族。言語パラ=ナイル語系のカレンジン語群に属する。主として牛牧と農業に依存し,ひえ,もろこしに代って現在はとうもろこしの生産が中心となっている。元来は牛牧民であったことが彼らの歴史伝承から明らかであり,牛は儀礼のなかで現在も重要な役割を与えられている。男女ともに割礼を受け,割礼後の男子で構成された戦士集団は防衛と隣接民族との略奪戦に大きな役割を果していたが,20世紀初頭以後のイギリス植民地政策のもとでその機能も失われた。 (→ナイロ=ハム語系諸族 )  

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