パラ(その他表記)para

翻訳|para

デジタル大辞泉 「パラ」の意味・読み・例文・類語

パラ(para)

反対側に、越えて、の意のギリシャ語から》ベンゼン環で、二つ置換基の位置一位とその反対側の四位とにあること。→オルトメタ

パラ

パラリンピック」の略。「オリパラ」「東京パラ

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精選版 日本国語大辞典 「パラ」の意味・読み・例文・類語

パラ

  1. 〘 造語要素 〙 ( [ギリシア語] para ) 化学などで、よく似た物質を区別するときに用いる語。
  2. 置換基の位置を示す。オルト、メタに対する語でベンゼン核ではいちばん遠い位置に二つの置換基がはいった場合である。p- と略記する。パラキシレンなど。
  3. 原子核スピンの違いを表わす。パラ水素など。
  4. 重合体を意味する。パラアルデヒドなど。

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改訂新版 世界大百科事典 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ
para

〈……を越えて〉〈反対側に〉などを意味するギリシア語paraに由来する接頭語。化学では同種化合物間の違いを表すため,オルトメタとともに用いられる。

(1)置換ベンゼンで二つの置換基が1位と4位の関係にあることを示す。p-キシレン,p-クレゾールのように略記する。この用法は芳香族化合物一般にも適用。



(2)酸素酸の水化度を表すのにオルト,メタ,ピロなどの接頭語とともに用いられてきたが,IUPAC命名法では用いられない。

(3)核スピンの状態に関して用いられる。たとえば水素分子の二つの核スピンが反対方向を向いているものをパラ水素という(水素)。

(4)ある種の重合体を表すのに用いられる。たとえばアセトアルデヒドの三量体をパラアルデヒド(パラアセトアルデヒド)という。


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パラ[州]
Pará

ブラジル北部の州。面積124万8042km2(ブラジルの14.66%),人口619万2307(2000)。州都ベレン。アマゾン川の下流域一帯を占め,アマゾナス州に次ぐ第2の面積をもつ。東はトカンティンス川の支流アラグアイア川とグルピ川で境されている。北緯2°38′と南緯9°50′との間に位置し,大部分赤道直下の熱帯雨林気候である。州都ベレンでは年平均気温は27.0℃,最高気温は年間を通じて32℃ぐらいで,年降水量は2593mm,8月,9月は月降水量60~70mmで,乾季である。米,トウモロコシ,ジュート麻,カカオ,コショウの栽培,パラ栗(ブラジル栗),ゴムの採集のほか,牧牛など,産業は農牧業が中心。ベレンでは工業化が進められ,人口増が著しい。州内のおもな交通機関は河船と航空機であるが,1960年にベレン・ブラジリア国道が開通,州内第2の都市サンタレンにもクイアバからの国道が通じ,それに加えて,アマゾン横断道路が東西の幹線道路となっている。東部のカラジャス山地で,品位50%以上の鉱石150億t(鉱産局調)を埋蔵するといわれる大鉄鉱山の開発が進み,ボーキサイト大鉱床もある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ(ブラジルの州)
ぱら
Pará

ブラジル北部の州。面積125万3164.5平方キロメートル(1996)でアマゾナス州に次いで同国第二の広さをもつ。人口619万2307(2000)。州都はベレン。北東部はアマゾン川とトカンティンス川の大デルタ地帯で、南部は両河の支流であるタパジョス川、シングー川、アラグアイア川が流れる。大部分が熱帯雨林気候地帯で、ベレンの年平均気温は26.3℃、年降水量は2483ミリメートル。米、タバコ、トウモロコシ、ウシ、ブタなどを産する。

[山本正三]


パラ(ベレン)
ぱら
Pará

ブラジル北部の都市ベレンの旧称。

[編集部]

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化学辞典 第2版 「パラ」の解説

パラ
パラ
para

】二置換ベンゼンの置換基が1位と4位にある場合に用いる接頭語.[別用語参照]オルト】酸素酸の区別に用いられた接頭語.例:パラ過ヨウ素酸.【】重合体を表す接頭語.例:パラアルデヒド.【】核スピンの状態を表すのに用いる.例:パラ水素.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ
palla

古代ローマの婦人が外衣として着用した長方形の大型ショールの一種。幅が肩から足元まで,長さがその約3倍程度のウール,亜麻布,絹などの1枚の布地を袈裟状に体に掛けたり巻いたりしたほか,盛装の際は頭からベール状にかぶって着用した。

パラ

「オルト」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「パラ」の意味・わかりやすい解説

パラ

ベレン

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世界大百科事典(旧版)内のパラの言及

【ベレン】より

…ブラジル北部,パラ州の州都。旧称パラPará。…

【コート】より

…素材,形は時代や目的,性別,流行などによって異なる。
[歴史]
 外衣という点では,古代ギリシアでキトンの上からまとったヒマティオンや,古代ローマのパラpallaもその一種にあげられるが,今日のコートに当たるものが登場するのは,中世後期に男女の間でコットの上に用いられた,シュルコ(英語でサーコート)と呼ばれるゆったりした袖なしの外衣からであろう。16世紀には外衣の形は袖,衿など多様になり,丈も長短さまざまであった。…

【服装】より

…さらに2世紀末ころから,身ごろと袖とをいっしょに直線裁ちし,大きな袖をつけた〈ダルマティカ〉という新型チュニックも出現し,カトリックの儀式用衣服として長く生命を保つ。女子の通常的な衣服は〈ストラstola〉と呼ばれるチュニックで,これとアンサンブルで用いられるマントが〈パラpalla〉である。
[中世ヨーロッパ]
 古代のさまざまな系統の服装様式は中世ヨーロッパに流れ込む。…

【ローマ】より

…女性はくるぶしまで届くトゥニカの上に外衣(ストラ)を着てウェストをベルトで締めた。さらに,肩から足まで達する長いショール(スッパルムsupparum)や,パラpallaという幅広の長マントをブローチで留めて着用した。ダルマティカは女性にも好まれた。…

※「パラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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