ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナイロ=ハム語系諸族」の意味・わかりやすい解説 ナイロ=ハム語系諸族ナイロ=ハムごけいしょぞくNilo-Hamites スーダン東部からタンザニアにかけて居住する牧畜民の総称。言語的にはハム語の要素は希薄なので,今日ではこの名称は不適切と考えられるようになっている。言語学者のジョーゼフ・グリンバーグは,これらの民族の言語をナイル語系に含め,アーチボルド・タッカーは,パラ=ナイル語系として区別している。ウシに与えられた高い社会・文化的価値,年齢組体系などを共通とするが,言語・文化的に以下の 4群に大別される。(1) 北群 スーダン東部に住むバリ族,ロトゥホ族など。(2) 中央群 南スーダン,ウガンダ東部,ケニア北西部に住むトゥルカナ族,カラモジョン族,トポーサ族,ジエ族,テソ族など。(3) マサイ群 ケニア,タンザニアに住むサンブル族,マサイ族,アルーシャ族など。(4) カレンジン群 ケニア,タンザニアに住むナンディ族,キプシギス族,ダトーガ族など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by