きらめき2号(読み)きらめきにごう

共同通信ニュース用語解説 「きらめき2号」の解説

きらめき2号

陸海空各自衛隊の情報通信の高速、大容量化を図る目的で防衛省が初めて独自に保有運用する通信衛星。計3基を2020年度末までに打ち上げ、約15年間の運用を見込んでいる。これまでは民間衛星3基に相乗りしていたが、独自保有によって自衛隊のニーズに合わせアンテナの向きを自在に調節できる利点がある。自衛隊が参加する南スーダン国連平和維持活動(PKO)やソマリア沖の海賊対処活動、安全保障関連法に基づき世界規模で可能になった他国軍の後方支援など、さまざまな任務での活用を想定している。

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知恵蔵mini 「きらめき2号」の解説

きらめき2号

防衛省のXバンド防衛通信衛星。極超短波Xバンドを用い、既存の民間衛星より高速・大容量の通信ができ画像送信などが可能となる(詳細は未公開)。防衛省が初めて管理・運用する衛星で、2012年度に株式会社ディー・エス・エヌ(代表企業:スカパーJSAT)と事業契約を行い製造を進めてきた。1号が輸送中に損傷し打ち上げ延期となったため2号が先行し、17年1月24日、H2Aロケット32号機により成功裏に打ち上げられた。運用期間は15年間となっている。防衛省は20年度末までに全3基を打ち上げる予定で、全機の運用終了までの総経費は約2300億円とされている。

(2017-1-26)

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