普及版 字通 「ギン・シツ」の読み・字形・画数・意味
8画
[説文解字]
[字形] 会意
二斤(きん)に従う。〔説文〕十四上に「二斤なり」とするが、〔伝〕には「闕」として説解を加えていない。質の字はこの形に従うので、朱駿声の〔説文通訓定声〕には質(しつ)の音でよむべきであるという。ただ〔説文〕は質字条六下において、質を貝の会意の字としている。質とは質剤、盟誓し契約すること。貝の形はもと鼎。この鼎に刀を以て銘刻を加えて証とすることを則といい、もし方鼎ならば(せい)に銘刻を加えて劑(剤)という。二斤を以て双方の盟誓・契約を加えることを質という。ただにはその用例がなく、字義を定めることはできない。
[訓義]
1. 二ふりのおの。
2. 斤斤は、明らかの意。
3. 椹(ちんしつ)の。椹、もの切り台。
4. 〔康熙字典〕に砧とする。きぬた、きぬたの台。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報