ギンモンスズメモドキ(読み)ぎんもんすずめもどき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギンモンスズメモドキ」の意味・わかりやすい解説

ギンモンスズメモドキ
ぎんもんすずめもどき / 銀紋雀擬
銀紋擬天蛾
[学] Tarsolepis japonica

昆虫綱鱗翅(りんし)目シャチホコガ科に属するガ。はねの開張65ミリメートル内外。大形のガで、前翅は幅が狭く、一見スズメガに似ているためにスズメモドキの名がある。前翅の表面には大きい2個の銀色斑(はん)がある。雄は腹部の基部に朱赤色の顕著な毛束を備える。日本および中国に分布。熱帯地域にはさらに類似の種を産する。年一化性で、成虫は夏に出現する。幼虫は9月ごろにカエデ類の葉を食べて育ち、蛹(さなぎ)で越冬する。

[杉 繁郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のギンモンスズメモドキの言及

【シャチホコガ】より

…日本には約120種を産する。前翅に銀色の紋をもつギンモンスズメモドキや,ときにブナ林に大発生して大害を与えるブナアオシャチホコなどがよく知られている。幼虫は種類によって特異な形態をしているものが多い。…

※「ギンモンスズメモドキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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