ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギーマ」の意味・わかりやすい解説 ギーマVaccinium wrightii ツツジ科の常緑低木。琉球列島と台湾に分布する。高さ2~3mになり,根もとからよく分枝する。枝は丸くて樹皮は平滑,若枝は赤褐色をしている。葉はごく短い柄で互生し,長さ2~5cmの楕円形,両端はとがり,縁には細かい鋸歯が並ぶ。春に,枝の先端に長い花穂を伸ばし,細長い壺形の白花を多数下垂して咲かせる。花柄は長く,1cmあまりもあって花冠の2倍に近い。おしべは 10本。花後に径 5mmほどの球形の液果を生じ,紫褐色に熟す。甘酸味のある汁液に富み食べられる。ギーマの名は沖縄での呼び名である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by