クダゴンベ(読み)くだごんべ(その他表記)long-nose hawkfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クダゴンベ」の意味・わかりやすい解説

クダゴンベ
くだごんべ / 管権兵衛
long-nose hawkfish
[学] Oxycirrhites typus

硬骨魚綱スズキ目ゴンベ科に属する海水魚。千葉県館山(たてやま)以南、小笠原諸島、太平洋、インド洋の熱帯、亜熱帯域に分布し、カリフォルニア沖からの記録もある。体はきわめて低く、吻(ふん)は管状で長く突出し、体側に赤褐色の網目状の斑紋(はんもん)があることがこの種の特徴。背びれ軟条はやや多く13本で、側線鱗(りん)数は多くて51~53枚ある。背びれ各棘(きょく)の先端から皮弁が出る。胸びれは14軟条で、下部の5~6軟条は不分枝で、肥厚する。体と各ひれは淡色。体側の網目模様の縦線は前端で吻端に集まる。背びれと尾びれに同色の斑紋がある。体長は9センチメートルぐらいにしかならない小型種。水深10メートルから数十メートルのサンゴ礁や、岩礁ヤギ類やウミトサカ類の群体の間で遊泳し、おもに甲殻類を食べる。

[尼岡邦夫]


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小学館の図鑑NEO[新版] 魚 「クダゴンベ」の解説

クダゴンベ
学名:Oxycirrhites typus

種名 / クダゴンベ
目名科名 / スズキ目|ゴンべ科
解説 / 水深40mまでの岩礁に育つイソバナ類などの群体上にすみます。小動物動物プランクトンを食べます。
全長 / 9cm
分布 / 南日本の太平洋岸、琉球列島/インド洋~東部太平洋

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