クツコムシ

改訂新版 世界大百科事典 「クツコムシ」の意味・わかりやすい解説

クツコムシ

蛛形(ちゆけい)綱クツコムシ目Ricinuleiに属する節足動物の総称。クツコは口籠(くちご)の意味で頭部前端に口籠状のキチン板をもつことに由来する。体長5~10mm。日本には分布しない。熱帯地方の土壌中(おもに落葉下)や洞窟内に生息している。食性についてはまだよくわかっていない。雄の第3歩脚の跗節(ふせつ)の突起が一部中空となっており,ここに精液を一時蓄え,この突起を雌の生殖器に挿入して精液を注入する。これはクモ類の生殖行動に似ている。ザトウムシ類,クモ類に見られる偽死も知られている。幼虫はダニ類と同様に3対の歩脚をもち,成虫になると4対となる。現在までに約20種が知られている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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