クライゼン転位(読み)くらいぜんてんい(英語表記)Claisen rearrangement

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クライゼン転位」の意味・わかりやすい解説

クライゼン転位
くらいぜんてんい
Claisen rearrangement

フェノールまたはエノール形化合物のo(オルト)-アリルエーテルを加熱するとアリール基が酸素原子から炭素原子転位する有機化学反応。1912年ドイツのクライゼンRainer Ludwig Claisen(1851―1930)がみいだした。フェニルアリルエーテルからo-アリルフェノールへ転位するが、オルト位置がふさがっているとパラ位置に転位し、これをパラクライゼン転位という。

[湯川泰秀]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クライゼン転位」の意味・わかりやすい解説

クライゼン転位
クライゼンてんい
Claisen rearrangement

フェノールまたはエノールの O -アリルエーテルを加熱して,C -アリル化合物が生じる転位反応

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