化学辞典 第2版 「クライゼン」の解説
クライゼン
クライゼン
Claisen, Rainer Ludwig
ドイツの有機化学者.ボン大学でF.A. Kekulé(ケクレ)に,ゲッチンゲン大学でF. Wöhler(ウェーラー)に,ミュンヘン大学でJ.F.W.A. Baeyer(バイヤー)に学んだ.1874年ボン大学で学位を取得.ボン大学やイギリス・マンチェスター大学オーエンズ・カレッジで教べんをとり,アーヘン工科大学(1890年),キール大学(1897年)教授を歴任.ベルリン大学でE.H. Fischer(フィッシャー)とともに研究したのち(1904~1907年),ボン近郊のGodesbergに自身の研究室を設け,1926年まで有機合成の研究を続け,生涯で125論文を報告している.1890年のクライゼン縮合,またクライゼンフラスコ,ケト-エノール互変異性の研究などの貢献が著名である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報