日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラッシス」の意味・わかりやすい解説 クラッシスくらっしすclassis ラテン語 古代ローマの財産級。初め軍隊全体をさし、海軍をさすこともあったが、セルウィウス・トゥリウス王によって創設されたとされる国民組織の制度では、騎兵と工兵などを除く全国民は所有する財産額に従って5級(クラッシス)に分けられた。各級に一定数のケントゥリア(百人隊)が所属し、このケントゥリアが民会(ケントゥリア民会)で1票を投ずる仕組みであった。上の3クラッシス所属者は重装歩兵として、下の2クラッシスは軽装歩兵として従軍した。[弓削 達] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例